Home WEB制作コラム 採用ページで失敗する会社の3つの共通点

採用ページで失敗する会社の3つの共通点

目次

はじめに

採用ページは“顔”であり“入口”

企業の採用ページは、単なる求人情報の掲示板ではありません。求職者にとっては「この会社の最初の印象」であり、そこに会社の価値観や姿勢がにじみ出る“顔”のような存在です。魅力的な採用ページは、応募者との最初の接点であり、そこから「ここで働いてみたい」という感情が芽生えるのです。

さらに言えば、採用ページはただの情報発信の場ではなく、企業が「どんな人を求めているのか」「どんな働き方をしているのか」を、視覚・言語の両面で表現する場です。だからこそ、構成・デザイン・文章のすべてにおいて、戦略的な設計が求められます。

なぜ失敗するのか?その共通点とは

一方で、多くの企業が採用ページに力を入れているにもかかわらず、「なぜか応募がこない」「期待した人材が来ない」と悩んでいます。その原因は“情報の不足”ではなく、“伝え方”にあることがほとんどです。伝えたいことを一方的に並べているだけでは、求職者の心に刺さりません。

「給与は書いてある」「休日も明記した」「福利厚生も載せた」──それでも応募がないのは、読み手にとって“その会社で働く意味”が見えてこないからです。どんな人と、どんな空気の中で、どんな目的に向かって働くのか──その「働くリアル」を伝えられないと、いくら条件がよくても選ばれないのです。

この記事では、よくある失敗の3つの共通点を紹介し、「うちは大丈夫?」と見直すきっかけを提供します。この記事を読みながら、自社の採用ページを実際に見直してみてください。思い込みや慣れで見落としていた改善点に、きっと気づけるはずです。

共通点1:企業の想いが伝わらない

理念・ビジョンが空虚に見える例

「お客様第一主義」「社会貢献を大切に」──こうしたフレーズは一見前向きで好印象に映りますが、抽象的すぎると何の企業にも当てはまってしまいます。結果として、企業の個性や熱意がまったく伝わらず、読み手の心には残りません。

たとえば、建設業の会社が「人の暮らしを支える」だけで終わっていたら、どこかの市役所や電力会社と何が違うのか、求職者には判断できません。理念やビジョンは、その会社だけが語れるストーリーとして伝える必要があります。

形式的な挨拶文では響かない

よくある採用ページの代表メッセージにありがちなのが、「ご覧いただきありがとうございます」「一緒に成長していきましょう」といった、あいさつ文に終始してしまうパターンです。こうしたメッセージでは、トップの人となりも、会社の温度感も伝わりません。

むしろ、創業時の話や、これまでに経験した苦労、目指す未来像といった“語り”のあるメッセージのほうが、読み手の心を動かします。経営者の顔が見えるメッセージには、自然と惹かれるものです。

「自分ごと化」できないと共感が生まれない

企業の理念を読むとき、求職者はそれが自分の価値観とフィットするかを探っています。「この会社の考え方、なんか自分と近い」と思えると、それだけで応募への心理的ハードルが下がります。

そのためには、理念や価値観だけでなく、それが実際の現場でどう活きているのか──たとえば「こんなときに社員同士がこう動いた」「こんな制度ができた」など、日常に根付いている姿を見せることが有効です。

共通点2:社員のリアルな姿が見えない

ストック写真や無個性なプロフィール

採用ページでよく見かける「笑顔の社員写真」。実はこれがストックフォトだったり、どの社員も似たような紹介文しか載っていないと、逆に不信感を抱かせることがあります。

社員紹介が「○○部、2020年入社、趣味は読書」のような画一的な内容ばかりだと、どのような性格の人が働いているのか、どんな価値観を持っているのかが伝わりません。求職者は「自分がこの会社にフィットするかどうか」を判断したいと思ってページを見ているのです。

企業の文化や雰囲気を伝えるためにも、実際に働いている社員の写真やエピソードは極めて重要です。

本音がないインタビューは逆効果

「社内は和気あいあいとしています」「先輩が優しく教えてくれます」といった、よくあるフレーズだけのインタビューも要注意です。リアルな感情や、入社時に感じたギャップ、苦労話なども含めて発信することで、逆に信頼感が高まります。

台本通りではない“本音の声”が、応募者の共感を生むのです。部署や職種の異なる社員の声を複数掲載すれば、「いろんな人が活躍している会社なんだな」という安心感にもつながります。

「どんな人が働いているか」が最大の関心

求職者の多くが最も気にしているのは、「どんな人と一緒に働くことになるのか」です。年齢、性格、雰囲気、キャリア──こうした情報が感じ取れる紹介があると、会社で働くイメージが一気に明確になります。

また、社員の“声”だけでなく、写真や動画などのビジュアルも重要です。年代やライフステージの異なる社員が登場することで、働き方やキャリアの多様性が伝わります。

共通点3:応募までの導線が悪い

応募フォームが見つからない

応募の導線がわかりづらければ、せっかくの意欲が冷めてしまいます。特にスマートフォンでの閲覧時に、応募ボタンがメニューに埋もれていたり、別ページに飛ばされたりするだけで不信感が生まれることも。

理想は、1クリックで応募画面に進める導線設計です。「今すぐ応募する」「話だけでも聞いてみたい」といった選択肢を用意しましょう。

選考フローが不明確で不安を与える

「選考って何をするの?」「いつ返事がもらえるの?」といった情報が載っていないだけで、応募をためらう人は多いです。選考ステップや日数、面接形式(オンライン/対面)などを明記しておきましょう。

「今すぐ応募」ができない機会損失

「履歴書をPDFで添付してください」といった古い応募方法では、せっかくの意欲が削がれてしまいます。「簡単1分エントリー」「スマホだけで完結」など、カジュアルでスムーズな導線が重要です。

また、「話だけでも聞きたい」といったカジュアルエントリー導線を設けることで、情報収集中の潜在層も取り込めます。

まとめ

「これってうちかも」と感じたらすぐ改善を

採用ページは“作ったら終わり”ではありません。運用と改善こそが成果を左右します。定期的に自社ページを俯瞰して見直し、第三者の視点からのフィードバックも取り入れましょう。

また、社内で更新できる体制を整えておくことも重要です。採用ページは「人材獲得の入口」であると同時に、「企業文化を社外に発信するメディア」でもあります。

採用ページは“営業ツール”でもある

採用ページは求人掲示だけでなく、企業の魅力を伝えるための“営業ツール”でもあります。信頼性・独自性・親しみやすさを兼ね備えた情報発信こそが、良い人材との出会いにつながります。

最後に、採用は“共感採用”の時代です。「ここで働きたい」「この会社の人たちと一緒に成長したい」と思ってもらえるページを目指しましょう。その第一歩は、この記事を読んだ今、すでに始まっています。

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