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保守なしのホームページで炎上した話

目次

はじめに:「作ったまま放置」が招いた大惨事

「Web制作は初期費用が高い。だから、維持費はできるだけかけたくない」
そんな理由で、保守契約なしでホームページを運用する企業や個人事業主は少なくありません。
しかし、保守なし=「管理者不在」の状態が、予想以上のリスクをはらんでいることをご存じでしょうか?
本記事では、保守契約なしで運営していたホームページが炎上や信用失墜にまで発展した実例を紹介しながら、なぜ保守が必要なのか、どのような内容が重要なのかを解説していきます。

保守なし運用の“よくある”リスクと誤解

「うちは更新することがないから大丈夫」は通用しない

情報を頻繁に変えないからといって、保守が不要になるわけではありません
実際には、セキュリティ・サーバー・プラグインなど、見えない部分の更新や管理が必要不可欠です。

「トラブルがあったらそのときに頼めばいい」は危険

多くの制作会社やフリーランスは、保守契約がないサイトに緊急対応しない/できないケースも多く、いざという時に対応してもらえない可能性があります。

「一度作れば終わり」は完全な誤解

CMS(WordPressなど)を使っている限り、ソフトウェアアップデートや脆弱性対応が常に必要です。
手を加えずに放置する=劣化・攻撃対象になるリスクが高まります。

実際に起きた“保守なしで炎上した”3つの事例

事例1:改ざんされたまま3週間放置された飲食店サイト

ローカルの居酒屋チェーンJ社。制作費削減のため、自社社員がWordPressで構築し、保守契約はなしで公開。
ある日、Google検索に「このサイトは安全ではありません」と表示されて来店者数が激減。
調査すると、海外からの不正アクセスにより、マルウェアが埋め込まれていたことが判明。
修復には10万円以上、信頼回復には数か月かかった。

事例2:士業事務所のサイトにスパム広告が掲載

某税理士法人K事務所。
「更新することもないし、制作会社との保守契約も切ったまま」放置していたところ、知らぬ間に“副業サイト”へのリンクがトップに掲載されていた。
Google広告経由でサイトを訪れていた潜在顧客から指摘が入り、炎上。
「信用できない事務所」という評判がSNS上で拡散した。

事例3:フォームがスパム攻撃の踏み台に

F社では自作のメールフォームを保守せず放置していた。
ある日から突然、社内の問い合わせメールが1日100通以上の迷惑メールに埋もれるように。
調べたところ、フォームがボット攻撃の踏み台にされており、スパム送信元として自社のIPがブラックリスト登録されていた。

保守なしで発生しやすいトラブル一覧

サーバーやドメインの期限切れ

更新を忘れて、サイトが突然消失するケースは少なくありません。
ドメインを失うと、ブランドやSEOもゼロからやり直しになります。

CMSやプラグインの脆弱性放置

WordPressなどを使っている場合、アップデートをしないだけで攻撃対象になります。
一度でも侵入されれば、顧客情報の漏洩やページ改ざんのリスクが高まります。

フォームや予約システムの停止

仕様変更やPHPバージョン非対応によって、動いていた機能が突然使えなくなることも。
その間、ビジネス機会を失い続けることになります。

SSL証明書の失効

「このサイトは安全ではありません」の表示は、ユーザーに大きな不安と離脱を与えます。
常時SSL化の維持も保守範囲に含まれるべき項目です。

なぜ「保守契約」が必要なのか?

トラブル発生時に即時対応ができる

保守契約があると、制作会社やシステム管理者が異常検知や修正を迅速に対応できます。
発生後の対応スピード=信頼維持の鍵です。

日常的なセキュリティチェックとアップデートが可能

CMSやプラグイン、サーバーソフトは定期的な更新が必要。
それを見逃さずに管理・実行できるのが保守の役割です。

情報の鮮度維持にもつながる

「お知らせ」や「事例」などを定期的に更新できる体制が整っていれば、検索エンジンからの評価も高まり、ユーザーの信頼感も向上します。

「保守費用がもったいない」は本当か?

万が一の被害額と比較してみる

サーバーダウン、ウイルス感染、SEO低下など、保守なしのリスクは1回のトラブルで数十万円規模になる可能性があります。

問い合わせや集客のロスコスト

サイト停止やフォーム不具合により、失われた機会=実質的な損失は計り知れません。

月額5,000〜1万円前後で“守れる価値”

多くの制作会社が提供している保守サービスは、月1万円未満で重要な保全作業をカバーしています。
それを「高い」と見るか、「保険」と見るかで結果は大きく違います。

まとめ:ホームページは“公開してからが本番”

ホームページは完成して終わりではありません。
むしろ、公開後にどれだけ安全・快適に運用できるかが企業価値に直結します。

保守なし運用のままでは、次のようなリスクを常に抱えています:

  • 不正アクセスによる改ざん・情報漏洩
  • フォームや機能停止による機会損失
  • 信用低下・炎上によるブランド毀損

「うちは大丈夫」は通用しません。
小さな会社ほど、一度の炎上やトラブルで立ち直れなくなることもあります。

もし保守契約がない状態なら、今すぐ見直しを。
サイトを守るということは、“会社の信頼を守る”ということに他なりません。

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