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セキュリティ知識がなくてトラブル続発!

目次

はじめに:「セキュリティは後回し」が命取りになる時代

「とりあえず公開できればいい」「パスワードは覚えやすければOK」
そんな“油断”から始まるWebサイトのトラブルは、いまや中小企業や個人サイトでも無視できないリスクになっています。
特にWordPressなどのCMSを用いた自作・格安サイトは、初期設定が甘く、外部攻撃に対して非常に脆弱です。

本記事では、セキュリティ知識が不十分だったことで起こったトラブルの実例と、今すぐできる対策について解説します。

セキュリティを軽視したことによるリアルなトラブル例

事例1:WordPressサイトが改ざん、アダルト広告が表示

地域密着でサービス業を営むA社では、自作のWordPressサイトを使用。
ある日突然、トップページにアダルト広告が表示される事態に。原因は、古いプラグインの脆弱性を突かれ、悪意あるコードを埋め込まれたことでした。
復旧には5日かかり、検索順位も大幅に下落。信頼回復には数ヶ月を要しました

事例2:フォームからのスパム大量送信でドメインがブラックリスト入り

B社では格安テンプレートを使って簡易フォームを設置。しかし、バリデーションやCAPTCHAが未実装だったため、1日数千件のスパムメールが送信され、使用していたメールドメインが迷惑メール判定に。
結果、取引先とのメールも届かなくなり、信用に大きなダメージが残りました。

事例3:FTP情報を漏らして乗っ取られたC社の例

C社では、外部業者にサイト改修を依頼する際、FTPアカウントを平文でメール送信してしまいました。
その情報が漏洩し、不正アクセスでファイルが全削除され、再構築に2週間を要する羽目に。
データバックアップもなかったため、過去のコンテンツも全て消失しました。

なぜ“セキュリティ後回し”がこんなにも多いのか?

1. 「攻撃されるはずがない」という誤解

「うちは小さい会社だから…」「アクセスも少ないから…」という過信。
しかし、攻撃の8割は無差別スキャンとされており、規模や業種を問わず狙われるのが現実です。

2. 初期設定が甘いまま放置されている

WordPressやWixなどのCMSでは、デフォルト設定のままだと脆弱性が多く、ログインURLや管理者IDが推測されやすい状況です。
自作・格安サイトでは、このセキュリティ強化を省略している例が多数あります。

3. 保守や更新の知識がないまま公開している

サイトは「作って終わり」ではありません。
日々アップデートされる脅威に対して更新が必要ですが、制作者が去った後の放置状態も多く見られます。

最低限これだけはやっておきたい“即効セキュリティ対策”

1. ログインURLの変更+ログイン試行制限

WordPressでは、初期の「/wp-login.php」URLのままだと自動攻撃の対象になります。
ログイン試行回数の制限(プラグイン使用)も必須です。

2. プラグイン・テーマ・コアのアップデート

セキュリティ被害の大半は、更新されていないテーマやプラグインが原因です。
月に1回でも更新をチェックし、不要なプラグインは削除しましょう。

3. 管理者アカウントの見直し

「admin」というIDを使っている場合、すぐに別のIDに変更しましょう。
また、2段階認証の導入も推奨されます。

4. フォームのセキュリティ設定

問い合わせフォームには、reCAPTCHAや送信制限を実装し、スパムボットからの攻撃を防ぎましょう。
さらに、PHP側の入力検証も重要です。

専門家に頼るべきか?それとも自分でやるか?

一定規模以上なら「保守契約」は必須

月額数千円で行える保守契約(セキュリティ監視・アップデート代行)は、最も安くて確実な保険です。
トラブルが起きた後の復旧費用を考えれば、コスト以上の価値があります

小規模なら「チェックリスト管理+自分で更新」も可能

予算に限りがある場合は、更新・バックアップ・監視をルーティン化しましょう。
無料ツール(Wordfence、Jetpackなど)でも一定の防御効果は得られます。

外部委託時は「FTPや管理情報の扱い」に注意

制作会社や個人に依頼する際、ID・パスワードの共有は必ず別経路&一時的に限定し、作業後にパスワードを変更するのが基本です。

まとめ:セキュリティは“見えないけど最も重要な土台”

見た目や機能ばかりを重視して、セキュリティを軽視した代償は非常に大きく、場合によっては信用・顧客・収益のすべてを失うこともあります。

以下のチェック項目に1つでも該当すれば、早急な対策が必要です:

  • ログインURLやアカウントが初期設定のまま
  • 最近1ヶ月間、更新やバックアップをしていない
  • フォームにreCAPTCHAが付いていない
  • FTP情報をそのまま渡している

セキュリティとは「何も起きない状態」を守るための地味な努力です。
しかしそれこそが、安心してWeb集客や発信を続けられる“最大の武器”なのです。

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