個人に頼んだ結果、検索に全く出てこない

はじめに:「ホームページ作ったのに検索に出てこない…」
「知り合いの個人に安く作ってもらった」「見た目は良いのに、検索してもまったくヒットしない」
そんな悩みを持つ企業や店舗は少なくありません。
これは見た目だけでなく、“検索される設計”がなされていないことが原因です。
本記事では、なぜそのような事態が起きるのか、そして何を改善すれば検索に表示されるようになるのかを詳しく解説します。
検索に出ない理由は「構造」と「設定」にある
HTMLの構造が検索エンジン向けになっていない
検索エンジンは、ページ内の見出し構造(h1〜h3など)やマークアップを解析して内容を判断します。
しかし個人制作者の中には、SEOを意識した設計をしておらず、ただの「見た目重視」のコードになっていることも珍しくありません。
meta情報が設定されていない/内容が薄い
検索エンジンは、titleタグやdescriptionメタ情報を元に「どんなページか」を判断します。
これが未設定だったり、コピペや重複だらけの中身だったりすると、上位表示どころかインデックスされないこともあります。
そもそもGoogleにインデックスされていない
サイトを公開しても、自動で検索結果に出るとは限りません。
Google Search Consoleに登録されておらず、インデックスリクエストもされていないまま放置されている例は多数あります。
「個人に頼んだ」場合に陥りがちな3つの落とし穴
① SEO設計がされていない
デザインは良くても、検索を意識した「ページ構造」「キーワード設計」「内部リンク」が行われていない。
見た目の完成=Webサイトの完成ではありません。
② アクセス解析ツールが入っていない
Googleアナリティクスやサーチコンソールの導入がされていないと、どこに問題があるのか把握できません。
個人に任せた結果、「何も見えない」状態のまま放置されることも。
③ サーバー/ドメイン設定が不完全
robots.txtでGoogleのクロールがブロックされていたり、noindexタグが消し忘れのまま残っているといった初歩的なミスも散見されます。
これは「知識があるようで、SEOの基礎は知らない」ケースに多く見られます。
検索に出るようになるための“必須設定”
1. title・meta descriptionの適正化
1ページごとに固有のtitleとdescriptionを設定する。
会社名だけでなく、地域名・サービス名を入れるのがポイントです。
2. hタグと文書構造を見直す
ページ内の見出し(h1→h2→h3)を適切に設計し、Googleがページ内容を正しく理解できる構造に整えます。
3. Google Search Consoleへの登録
サイトマップの送信、インデックス登録、エラー確認など、“検索結果に出す”ための基本操作です。個人制作者が対応していない場合は、あとからでも自社で登録しましょう。
「検索に出る」ために必要な“文章”の工夫
狙うべきキーワードの明確化
「美容室 名古屋」「就業規則 作成 横浜」など、ユーザーが実際に検索する語句を入れることが必須です。
サイト制作段階で、この設計ができていないと、順位は上がりません。
トップページだけでは不十分
検索に強くなるためには、サービスごと、悩みごとにページを分けることが有効です。
1ページに全部載せるのではなく、テーマごとの“受け皿”を作ることでSEO効果が高まります。
「誰に向けているか」が文章に反映されているか
対象者が明確でない、抽象的な文ばかりでは、検索にも引っかかりません。
読者像(ペルソナ)に響く言葉を選ぶことが検索評価にも直結します。
後からできる“自力でのSEO対策”
① Googleマイビジネスと連携する
地域ビジネスの場合、Googleビジネスプロフィールに登録し、営業時間・口コミ・住所などを紐づけることで地図検索でも表示されやすくなります。
② 定期的にブログ/お知らせを更新する
更新が止まったサイトは検索評価が落ちていきます。
業務内容・実績・豆知識など、簡単でも更新することが重要です。
③ 他サイトからの被リンクを獲得する
他の信頼性あるサイトから紹介されることで、Googleにとっての“評価”が高まります。
取引先や業界団体のサイトなどに掲載を依頼してみましょう。
個人に頼むことがすべて悪いわけではない
「個人制作者=ダメ」ではありません。
ただし、SEOや運用の視点を持たない制作者に“丸投げ”するのは危険です。
きちんと設計・運用の意識を持っているか、ヒアリング時に必ず確認しましょう。
まとめ:「検索に出ない」=「存在しない」のと同じ
いくら立派なデザインでも、検索されなければ存在しないのと同じです。
制作費を抑えたつもりでも、検索流入ゼロでは費用対効果はゼロに等しくなります。
もし今「検索しても出てこない」と感じたら、構造・設定・内容の3点をチェックして、“見つけてもらえるWebサイト”に再設計していきましょう。