安い業者に頼んで対応が遅すぎた体験談

はじめに:「コスト重視」の落とし穴に気づいた時
「できるだけ費用は抑えたいから、安い業者に頼もう」
そう考えるのはごく自然な判断かもしれません。
しかし、価格だけで選んだ結果、納品まで何ヶ月もかかった、連絡が取れなくなったなどの声が多く寄せられています。
この記事では、実際に格安業者に依頼して失敗した体験談とともに、なぜ「安さ」が「遅さ」につながるのかを解き明かします。
私たちが「格安業者」に依頼した理由
予算に制限があった
新規事業の立ち上げにあたり、とにかく初期費用を抑えたかった私たちは、Web制作会社ではなく個人やフリーランス、格安パッケージ業者を検討していました。
「5万円〜」「初期無料」といった魅力的な価格に惹かれ、ある個人業者に依頼することに。
見た目のサンプルは良かった
事前に見せられたテンプレートはきれいで、「これなら問題ないだろう」と判断しました。
しかし、“納期”や“連絡のスピード”については深く確認していなかったことが、後に大きな後悔につながりました。
そして始まった、地獄の“待ち”の日々
最初の打ち合わせから連絡が途絶えがちに
依頼から数日後、初回のヒアリングが実施されましたが、その後の連絡がぱったり途絶え、こちらから催促してようやく返答がある状態。
「複数案件を抱えていて…」「体調が悪くて…」という返事が繰り返されました。
スケジュールは二転三転、納期は1ヶ月→4ヶ月に
当初「1ヶ月で納品可能」と言われていたのに、実際に公開できたのは4ヶ月後。
その間、何度も仕様の伝達漏れ・作業の遅れが発生しました。
簡単な修正にも2週間かかる始末
文言の修正や画像の差し替えといった簡易作業でも、返信すら3日後、反映は2週間後というペース。
業務に支障が出るほどの対応の遅さでした。
なぜ“安い業者”ほど対応が遅いのか?
① 多数の案件を同時に抱えている
低価格で受けているため、数をこなさなければ利益が出ないのが格安業者の実情です。
そのため、1件1件の対応が遅れがちになり、納期も後回しにされることが少なくありません。
② プロジェクト管理の仕組みがない
スプレッドシートやタスク管理ツールが使われておらず、進捗状況が不透明なまま放置されていたことも。
個人業者では特に“属人的運用”になりやすく、対応が遅れる一因になります。
③ 質問や要望に対するレスポンスが後手
価格を理由に質問の優先度を下げられ、「高額案件を優先する」構造になっていることもあります。
その結果、修正依頼や確認連絡が放置されやすくなります。
見えてきた「安さ」の代償
機会損失とビジネス上のダメージ
キャンペーン開始に合わせて開設したかったのに間に合わず、広告費や営業チャンスを無駄にしました。
社内対応コストの増加
進捗確認・催促・修正依頼などにかかるやり取りが膨大となり、社内メンバーの労力も限界に。
結局、「安かったけど、時間とストレスは高くついた」という結論に至りました。
この経験から学んだ「業者選び」の3つの視点
① 価格ではなく“体制”を見る
どんなに安くても、プロジェクト管理・対応スピード・サポート体制が明確でなければ危険です。
② 契約前に「対応スケジュール」を明示する
「初回返信の目安は?」「修正対応の納期は?」など、業務対応に関するルールを事前に確認することが不可欠です。
③ 実績とレビューを必ずチェック
過去の対応スピードや顧客満足度を表すレビューや事例があるかを確認。
「安くて遅い」は必ずどこかに痕跡があるものです。
本当にコスパの良い業者とは?
「高い=安心」「安い=危険」とは限りません。
重要なのは、“価格とサービス品質のバランス”を見極めることです。
多少費用がかかっても、迅速で信頼できる対応をしてくれるパートナーこそ、結果的にはコスパが良いと言えるでしょう。
まとめ:「安さ」だけで選んではいけない理由
Webサイト制作は、「安く済めばそれでいい」というものではありません。
むしろ、運用・修正・対応といった“その後”にどれだけ支障が出るかが問題なのです。
安さに飛びついた結果、時間と信頼、そしてビジネスのチャンスを失ってしまった――
そんな失敗を繰り返さないためにも、「誰に頼むか」「どうサポートしてもらうか」をしっかり考える必要があります。