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採用サイトに「よくある質問」は必要か?

目次

はじめに:FAQの有無が応募数を左右する?

採用活動において、多くの企業が「求人広告や募集要項に何を載せるか」に注力しますが、「応募前の不安や疑問をどれだけ解消できているか」に着目する企業はまだ少数派です。

ある採用コンサルティング会社の調査では、「応募を迷った理由」の上位に「仕事内容がイメージできない」「自分に合うか不安だった」といった心理的な壁が並んでいました。
この“もやもや”を取り払う手段として機能するのが、FAQ(よくある質問)です。

FAQは単なる補足情報ではありません。
応募者の行動を決定づける“意思決定装置”であり、設計次第で応募率・内定率・定着率までも左右し得る存在です。

この記事では、採用サイトにおけるFAQの役割と、成果につながる構成の考え方について具体的に解説します。

採用における「よくある質問(FAQ)」の位置づけ

企業目線のFAQ:効率化とトラブル防止

企業にとってのFAQは、業務効率の向上と、想定外のトラブル防止が主な目的です。

よくある問い合わせ(交通費支給、残業有無、選考期間など)を事前に明示しておけば、応募後のやりとりを大幅に削減可能です。
また、回答内容を統一できることで、社内の採用担当者間のブレも防げます

応募者目線のFAQ:安心感と信頼の獲得

一方、応募者にとってFAQは「聞きにくいこと」を確認できる手段です。
「離職率」「職場の雰囲気」「有給の取得実態」など、本音では知りたいけれど面接では聞きにくい情報をFAQで補完できます。

こうした情報を丁寧に提示することで、応募前の“心理的ハードル”を下げると同時に、企業への信頼が生まれます。

なぜ応募者は「よくある質問」を確認するのか

① 応募のハードルを下げたい

求職者は、応募前に多くの“迷い”を抱えています。

  • 未経験でも大丈夫?
  • 選考ステップは何段階?
  • 残業や休日出勤は多い?

これらの疑問に対し、FAQで明確な情報を提供することで、「応募ボタンを押すまでの心理的距離」を縮めることができます。

② 社風や価値観が合うか確かめたい

待遇やスキルよりも、実際には「人間関係」や「働く雰囲気」が重視されます。

「上下関係は厳しい?」「チームワークはある?」「1on1制度は?」といった質問に対する回答があることで、応募者は「自分に合うか」を判断しやすくなります。

③ 入社後のミスマッチを避けたい

退職理由の多くは「イメージとのギャップ」によるものです。
FAQで現実的な情報を丁寧に開示することで、ミスマッチによる早期退職を防げます。

採用サイトFAQでよくある質問カテゴリ

勤務条件・待遇に関する質問

「残業はありますか?」→「月平均10時間、繁忙期は15時間程度」といった、具体的な表現が必要です。

選考フロー・応募方法に関する質問

  • 書類選考の返答までの日数
  • 面接回数と形式
  • リモート面接の可否

これらを明示することで、応募離脱を防ぎ、安心感を提供できます。

社風・人間関係に関する質問

「上司との距離感は?」「雑談できる雰囲気か?」など、実際に働くイメージを補完する質問が効果的です。
現場社員の声をFAQ内に挿入すると、臨場感が増します。

教育制度・キャリアパスに関する質問

  • 新人研修の有無と内容
  • キャリア支援やOJT制度
  • 資格取得支援制度の運用実態

成長に期待を持つ人材に刺さる設問を意識しましょう。

その他ユニークな質問事例

  • 副業OK?
  • 服装は自由?
  • 社内イベントの雰囲気は?

柔らかい情報を混ぜることで、企業の個性が伝わりやすくなります

実例紹介:FAQが応募者心理に与える効果

FAQ設置後に応募率が2倍になった事例

あるITベンチャーでは、FAQページを設けたことで応募率が1.9倍に向上。
「未経験でも活躍できる?」という疑問に対し、実例と定量情報をセットで提示した点が評価されました。

ネガティブ情報を正直に出して好印象に

製造業の企業では、残業時間や繁忙期の大変さを正直に記載。
結果として「信頼できる企業」として認識され、内定承諾率が1.3倍に向上しました。

効果的なFAQを作るためのポイント

応募者の「不安」を軸に設計する

以下のように、ペルソナごとの“気になることリスト”を明確にして設計するのが基本です。

  • 未経験者:研修・OJT・教育体制
  • 子育て世代:時短勤務・休暇制度
  • 若手社員:評価制度・キャリアパス

定期的なアップデートで鮮度を保つ

制度改定・新制度導入・勤務地変更があれば即反映を。
「2025年7月更新」などの記載があれば、応募者の安心感が増します。

社員のリアルな声をFAQに活用

「Q:○○が不安でしたが、実際は?」
「A:文系未経験入社でも、研修のおかげで半年で現場に出られました」など、リアリティのあるエピソードがFAQを“生きた情報”にします。

よくある「ダメなFAQ」の特徴と改善策

抽象的すぎて意味がない

「働きやすい」「アットホーム」などの表現は根拠がなければ無意味です。
数値・制度・社員の声で裏付けを添えましょう。

社内都合だけで構成されている

制度があっても使われていないなら意味がありません。
「実際に使っている人の声」がFAQには不可欠です。

回答が曖昧・ネガティブを隠している

「残業は少なめ」などの曖昧表現はNG。
「月平均15時間。繁忙期は20時間程度」と数値で示すことで信頼感が生まれます。

まとめ:FAQは“受け皿”ではなく“入口”

FAQは、単なる補足資料ではなく、“応募者との最初の対話”です。

正しく設計されたFAQは、応募者の迷いを取り除き、信頼を獲得し、「応募する」という行動を後押ししてくれます。

今後の採用活動において、FAQは“受け身の情報”ではなく、“攻めの採用ツール”として活用していきましょう。

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