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「10万円で作れます」に騙された話

目次

はじめに:「格安制作」の甘い罠

「ホームページ制作、10万円でOKです!」──

ネット検索やSNS広告、営業電話などでこうしたキャッチコピーを見聞きしたことはありませんか?

確かに、制作会社に依頼すれば数十万円〜百万円超が相場というイメージがある中、「10万円で作れる」と言われれば魅力的に映ります。

しかし、“10万円で完成する”とは限らないのがこの業界の現実です。

この記事では、実際に「10万円の格安制作プラン」で発注した企業の実例をもとに、どのようなトラブルや落とし穴があったのか、どこに注意すべきかを解説します。

1. 「10万円」は“最低ライン”の価格だった

実例:見積書の「+追加オプション」に驚愕

A社(製造業)は、「10万円でサイト制作します」という広告を見て、ある業者に依頼。

ところが実際の見積もりでは、

  • スマホ対応:+3万円
  • SSL対応:+1.5万円
  • 写真撮影:+5万円
  • 問い合わせフォーム:+1万円

といった“基本に見える項目”がすべて別料金でした。

最終的な請求金額は28万円。10万円という金額は、あくまで「最低構成」のものであり、実用性のあるサイトにするには大幅な追加が必要だったのです。

2. デザインがひどく、手直し依頼が止まらない

実例:テンプレート流用+1回までしか修正不可

B社(人材サービス業)は、「10万円でオリジナルデザイン」とうたう業者に発注。

納品されたのは、どこかで見たことのあるテンプレートデザイン。しかも、

  • フォントがバラバラ
  • スマホ表示で崩れる
  • 画像がぼやけている

手直しをお願いしたところ、「修正は1回まで」と言われ、2回目以降は1回につき5,000円の追加請求が発生。

「結局、最初からちゃんと頼めばよかった」とB社は嘆いています。

3. サイト公開後の「更新・保守」が別契約だった

実例:「納品後は一切対応できません」と突き放される

C社(建設業)は、格安でサイトを作ったものの、社内で「会社名が変わった」「社員写真を差し替えたい」という要望が出たタイミングで業者に連絡。

ところが返ってきたのは、

「10万円は制作費であり、運用サポートは含まれていません。以降の作業は別契約となります」

しかも、更新1回につき1万円〜2万円との案内。

結果的に、社内での更新ができないため運用が止まり、情報が古いまま放置される状態に。C社は半年後、別の制作会社に作り直しを依頼することになりました。

4. サーバー・ドメイン費用は含まれていなかった

実例:年間費用の請求で初めて気づく

D社(士業事務所)は、Webサイトを公開して安心していましたが、3ヶ月後に「ドメインとサーバー契約更新」の請求が。

内訳を見ると、

  • サーバー年間費:1.2万円
  • ドメイン維持費:4,800円

初期制作費にこれらが含まれていなかったことを把握していなかったのです。

「格安」と思っていた10万円に、後から毎年コストが上乗せされる構造に気づいた時点で、「なんだかんだ高くついたな」と後悔することになりました。

5. 成果が出ず、結局やり直すことに

実例:「デザインしただけ」で終わったWebサイト

E社(小売業)は、デザインだけは整っていた格安サイトを納品されましたが、

  • アクセス数:月平均50
  • 問い合わせ:0件

といった結果に。

よく見ると、

  • SEO未設定
  • Google連携なし
  • CTA(行動喚起)も未設計

「見た目だけ整えた“飾り”のようなサイト」だったのです。

半年後、別業者に再構築を依頼し、LP型で構成・CV改善を行ったところ、CV率は約2.6%に回復。「最初からちゃんと頼めば良かった」と社長は語っています。

格安制作に共通する“見落としがちな項目”

見積もりで確認すべきポイント

  • スマホ対応は含まれているか?
  • 修正回数に制限はあるか?
  • 公開後のサポート・更新は含まれているか?
  • ドメイン・サーバーの初期費・更新費はどうなっているか?

これらを事前に明記してもらうだけで、大半のトラブルは防げます

信頼できる制作会社かどうかを見抜くには

ポイント①:質問への対応の丁寧さ

「聞いたことに答えない」「資料を送らない」「レスが遅い」といった業者は要注意。

ポイント②:制作実績の“深さ”

テンプレート的な実績ではなく、課題解決型の事例が紹介されているかを確認しましょう。

ポイント③:契約前に“完成形”のイメージを共有してくれるか

初回ヒアリングで「どのような構成にするか」「誰に届けたいか」を話し合える業者は信頼度が高いです。

まとめ:「10万円」の代償は、想像以上に大きい

価格は魅力でも、成果が出なければ結局“高くつく”のがWeb制作の本質です。

「10万円で作れる」の言葉の裏に何が含まれていて、何が含まれていないのかを見極めること。

本当に必要なのは“安く作ること”ではなく、“成果が出る仕組みを作ること”

その視点を持つことで、後悔しない選択ができるようになります。

あなたのホームページ制作が、“価格”ではなく“価値”で判断されるものでありますように。

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