Home 開発ブログ ワードプレスとは?初心者にもわかるWebサイト作成の基本

ワードプレスとは?初心者にもわかるWebサイト作成の基本

目次

はじめに

インターネット上で情報発信を行う手段として、多くの人がWebサイトの運営に関心を持つようになっています。その中でも「ワードプレス(WordPress)」は、世界中で広く利用されているCMS(コンテンツ管理システム)として知られています。しかし、初めて聞いた人や、技術に不慣れな方にとっては、具体的にどのようなものなのか、何ができて、どのような利点や注意点があるのかが分かりにくいかもしれません。

本記事では、ワードプレスの基本的な概要や歴史、初心者にとってのメリットや留意点について、公的機関や専門家による情報をもとに解説します。目的は、初めてWebサイトを立ち上げたいと考える方が、過度な専門知識にとらわれずに一歩を踏み出す手助けをすることです。

ワードプレスとは

基本的な定義と役割

ワードプレスは、オープンソースで開発されているCMS(Content Management System)で、HTMLやCSSなどの専門知識がなくてもWebページの作成・更新・管理ができる仕組みを提供します。WordPress.orgによると、世界のWebサイトの43%以上がワードプレスを基盤として構築されており、企業サイトから個人ブログ、ニュースサイト、ECサイトまで幅広く利用されています(WordPress.org, 2023)。

どうして初心者でも使えるのか

ワードプレスは、ユーザーが直感的に操作できる管理画面を備えており、ブラウザ上で文章の入力や画像の挿入、デザインの変更などが可能です。たとえば、Microsoft Wordのような感覚で投稿を作成できる「ブロックエディタ」や、外観の変更を視覚的に確認しながら行える「カスタマイザー」などの機能が整備されています。

国際機関UNESCOが2021年に公開した教育ICTレポートでは、CMSとしてのワードプレスが「教育現場において非専門職でも情報発信できるツール」として取り上げられました。また、国内の大学や地方自治体においても、公式ホームページや案内サイトの構築に活用されるケースが見られます。

ワードプレスの開発の歴史

オープンソースとしての誕生

ワードプレスは2003年、Matt Mullenweg氏とMike Little氏によって開発が開始されました。もともとは「b2/cafelog」というブログツールの派生プロジェクトとして始まり、当初は主にブログ用途に焦点を当てていました(The New York Times, 2015年インタビューより)。開発当初から、誰でも無料でソースコードにアクセスし、自由に改良できるという「オープンソース」哲学に基づいています。

ブログから総合CMSへ

開発当初はブログに特化した機能が中心でしたが、2005年以降、プラグインやテーマの仕組みが整備されたことで、企業用サイトやオンラインストアにも対応可能な汎用的CMSへと進化しました。オープンソースであることから世界中の開発者が改良に貢献しており、その発展は今も続いています。総務省の「令和4年版 情報通信白書」においても、オープンソースソフトウェアの成功例の一つとしてワードプレスが言及されています。

特に2018年に導入された「Gutenberg(グーテンベルク)」エディタは、視覚的なページ構成がしやすくなったことで、デザインに不慣れなユーザーでもサイト全体のレイアウトを調整しやすくなりました。このような進化により、今日では法人の広報・採用ページや、NPOの情報発信、飲食店のメニュー紹介ページなど、多様な用途に対応しています。

初心者にとっての利点と課題

主な利点

  • 無料で始められる: WordPress.orgから誰でも無料で入手可能。
  • 専門知識が不要: ドラッグ&ドロップでページ作成が可能なテーマやプラグインが豊富。
  • 拡張性が高い: 必要に応じて機能を追加できるプラグインが8万種以上。
  • 日本語の情報が多い: 総務省やJPNIC(日本ネットワークインフォメーションセンター)など公的機関からのガイドラインも多数存在。
  • 多様なテンプレート: 業種別のデザインテンプレートが用意されており、特別な設計スキルがなくても目的に合ったサイトが作れる。

注意すべき点

一方で、初心者が注意すべき点も存在します。たとえば、セキュリティ対策が不十分なまま運用すると、悪意のある第三者にサイトを改ざんされる可能性があります。IPA(情報処理推進機構)は「CMSにおける脆弱性の管理は、運用者の責任が重要」としています(IPA「情報セキュリティ白書2023」より)。

また、ワードプレスは「ソフトウェア」であるため、レンタルサーバーを契約して自身でインストール・管理する必要があります(WordPress.org版)。この点について、日本商工会議所が中小企業向けに公開している「IT導入の基礎知識」では「導入時の初期設定を業者に依頼するケースも多い」とされています。

なお、WordPress.comというホスティングサービス付きの有料プランも存在しており、こちらを利用すれば自分でサーバー設定を行わなくても運用が可能です。ただし、機能制限や広告表示などの条件があるため、目的に応じて比較検討することが推奨されます。

最後に

ワードプレスは、初心者にとっても比較的導入しやすいWebサイト構築ツールであり、無料で柔軟な運用が可能という点で広く支持を集めています。公的機関や教育分野でも導入されており、信頼性の高い基盤と言えるでしょう。

ただし、初期設定やセキュリティ対策といった運用面では一定の理解や対処が求められるため、必要に応じて外部の支援を受けることも有効です。今後もオープンソースの特性を活かした改良が進むと見られますが、常に「自分で更新・保守する責任」を持つことが安全な運用への第一歩となるでしょう。

初めての方には、まずは無料のテーマを使って小規模なページを作ってみることが推奨されます。その中で、自分に必要な機能や表現方法を見つけていくことで、自然と操作に慣れていくことが可能です。

お問い合わせはこちらから

各種お問い合わせ、無料相談・無料見積を希望される方、どなたでもお気軽にご連絡ください。
【営業時間】 10:00~19:30
※メールは24時間受付
上部へスクロール